お客様の少なくなる年末に、
どうせなら、まだ残ってる愚考も記事にしてしまおうかと。
※ まだまだ残ってるが。
題して 「サルはいない」
みう 「おサルさんなら おうちにいるですぅ」
確かに、人間も分類上は霊長目(サル目)だが。
ここで言う 「サルはいない」 は、
人間以外の、尻尾のない大型類人猿は熱帯付近に分布し、
ということだ。
類人猿どころか、
人間以外の霊長目の多くも熱帯付近の生息だ。
※ 東アジアの温帯に生息する種が少数いる。ニホンザルは北限種。
この事実と、神話や宗教でちらほら見られる
人間は神様に似せて作られた伝説、の関係に関する愚考。
例えば、
現在でもメジャーな旧約聖書の創世記には
「 神はまた言いわれた
『我々の形に、我々に模って人を造り、
これに海の魚、空の鳥、家畜、地の全ての獣と、
地の全ての這うものとを治さめさせよう』
『 神は自分の形に人を創造された。
すなわち、神の形に創造し、男と女とに創造された』」
とあって、
人間は神様に姿を似せて作られたことになっている。
人に似た姿の獣(類人猿)も、いわゆるサルも、
地中海沿岸の人々は、見たことはおろか認識すらしてなかったろう。
※ アフリカの熱帯近くから献上品として、ミイラというか剥製というかの形で、
北アフリカの権力者に知られていた可能性はあるかもだが。
凶暴だし、人に懐かないし、食料の問題もあるしで、生きたままというのは難しいだろうなぁ。
そういうことがあったとしても一般人が目にすることはなかったろう。
当時の人間の意識では
他の魚や鳥、獣などは、
似たような姿の、たくさんの種類はいるけど、
生活に深くかかわる種以外は、
ひとまとめに魚、鳥、獣などと括って認識していたのだろう。
ところが人間に関しては、人に似た獣はいない、のだ。
彼らの認識では、尻尾がなくて、二足歩行し、
手を使うような動物は人間だけ。
となると、人間は唯一人間として神様に作られた、
神様に似せて作られた、
と考えるのも自然だろう、
か?
類人猿は密林(あるいは森)に生息するので、
平地へ移住し農耕を営む人類との接点は
非常に限られていたと考えられる。
なので、地中海沿岸に限らず、
人間以外の尻尾の無い二足歩行動物を知らない、
という状況は、他の文明地域でも変わらないだろう。
人間は特別、と信じるに十分な状況なのである。
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