垂れ予報
どこかの街の片隅で、
やる気のない予報士さんが、
垂れ予報なるものを出しているそうな。
垂れ予報士 「それでは ぜんこくのたれよほうを」
「おとどけするみゃん」
「おとどけするみゃん」
予報士 「きたにほんは みぎほほ」
「へいねんなみの たれぐあいみゃん」
「へいねんなみの たれぐあいみゃん」
予報士 「ひがしにほんは ひだりほほ」
「へいねんより おおきくたれるみゃん」
「へいねんより おおきくたれるみゃん」
予報士 「にしにほんは さゆうともあまりたれないみゃん」
「でも、ところによって みじかいおててがたれるみゃん」
「でも、ところによって みじかいおててがたれるみゃん」
垂れ。
予報が出るってことは、各地で垂れが見られるってことか?
垂れるか垂れないかの情報が役に立つのか?
当たるのか?
予報士 「あたるもはっけよい あたらぬもはっけよい みゃん」
当たるも八卦当たらぬも八卦、のつもりか。
つまり、予報が当たるとは本人も思ってない、と。
何のための予報なんだか。
おまけは、小便小僧。
前回の記事の導火線から小便小僧の指摘が出てきたので、
ちょっと調べてみた。
小便小僧の成り立ちの各種の説の中に、
中世(14世紀?)ヨーロッパで戦争中、
城の城壁(街?)に仕掛けられた敵軍の爆弾の導火線に付いた火を、
おちっこで消し止めた勇気ある少年がモデルとか。
この説はあり得るのだろうか?
トリビアの泉という番組で検証実験を行ったそうだが、
見事に失敗したそうだ。
現代の導火線は、水が掛かったくらいじゃ消せないよな。
可能性があるとすると、時代が中世というところか。
しかしそれを考慮しても、
この導火線消し止め説は、やはり無理っぽいと考えられる。
● 導火線は防水か?
中世でも導火線の用途は
兵器(爆弾)と工事・掘削(発破)だろう。
どちらの用途でも 「濡れたら火が消えます」
では使い物にならないので、
当時でも防水対策を施されていたと思われる。
鉱山の掘削現場は地下水の浸み出しも多いが、
排水作業を本格化するのは
発破の後に採掘の価値があると判断した後だろう。
なので、導火線は濡れてる場所で使うもので
防水は必須だったはず。
おしっこくらいで消えるとは考えづらい。
民生で防水品を使ってるなら、軍事目的でも防水品を使うだろう。
つまり、小便小僧が消そうとした導火線は防水品と考えられる。
● 時間的余裕はあるか?
導火線上を火は結構な速さで移動する。
現在の製品仕様では新幹線より早いくらいなので、
水を掛けたとしても熱が奪われる前に火は通り抜けてしまう。
昔の導火線の燃焼速度がどのくらいかはわからないが、
おちっこを掛けて消せるくらいの速度しか出せないなら、
煙や火を見つけられて消されてしまうので、
兵器として役に立たない。
少年がズボンを降ろして(中世にファスナーなんてないだろう)
出始めるまで短くとも数秒は掛かるだろうが、
導火線を見つけてから数秒あるなら、
鉈でも鍬でも良いので導火線を切った方が確実。
燃焼速度が現在の1/10程度の秒速10mだとしても、
5秒で50mも迫ってくるので、
きっと緊張で出るものも出ないだろう。
● 籠城側は勝てるのか?
状況は、城塞(城下町かも)に籠城した、少年のいる籠城側と
その城塞を攻める攻城側の戦争の末期と考えられる。
少年の行為が後世へ伝えられるためには、
籠城側の勝利が必要か。
銅像まで建てたとあってはなおさらだろう。
詳しい戦況を考察してみると・・・
攻城側が城壁に爆弾を仕掛けるには、
籠城側に妨害されない必要がある。
籠城側が爆弾の設置作業を発見したら、当然妨害するだろう。
兵を出すか、城壁から矢を射るか。
しかし、爆弾は設置され導火線に火がつけられたということは、
爆弾の設置を阻止できなかった。
度重なる攻防戦で、籠城側は矢が足りない、兵士が足りない。
つまり、この籠城は末期。
少年は導火線を消火するのだが、
そのためには城壁の外へ出る必要がある。
籠城中に自由に出入りできるなんてことはあるわけないので、
籠城している軍は
既に城壁の通行を規制していなかったと思われる。
これも籠城する軍としては末期症状で、
籠城してから相当の時間が経っていると考えられる。
以上から、戦争は籠城戦の末期と考えられる。
攻城側は城壁を爆破しようとしている。
突入口が1箇所のみだと、一度に突入できる兵は少数になるので、
籠城側に待ち伏せされれば突入失敗となる可能性が高い。
突入口が複数あれば籠城側の少ない兵力を
さらに分散させることができるので、
突入戦を有利に運ぶことができるだろう。
なので、少年が1箇所の爆弾の導火線を消火できても
他の場所の爆弾で城壁を爆破できれば、戦況は大きく変わらず、
攻城側の勝利に終わるだろう。
籠城側が負ければ、籠城側から見た少年の英雄的行為が
後世へ伝えられる可能性は低いと考えられる。
籠城側が勝つためには、援軍が必要である。
(一般的に籠城は、援軍到着までの時間稼ぎの作戦である)
すると、少年が消火をしたタイミングで援軍が到着し
大逆転勝利~~~!
しかし、城塞などの拠点は複数設置して
互いに連携できるようにするのが鉄則。
1箇所だけだと包囲されて終わりなので、
有事には援軍を出し合えるようしておくのだ。
が、少年のいる城塞は籠城末期まで援軍は来ていない。
援軍が送れないほど見方が劣勢なのか、見捨てられたのか。
援軍が送れるなら、もっと早く来てるだろう。
大勝利は、やっぱり無理っぽい。
応援クリック、お願いします


コメント大募集中 ~ 初コメ、一言コメ 大歓迎