王様の耳は猫の耳
昔々、ある小さな国に、
良い王様と悪い魔女がいたそうな。
悪い魔女は悪い魔法で周囲を困らせてばかり。
ある日、良い王様が悪い魔女の噂を聞きつけて、
「そんな魔女は退治すべし」
と言いました。
すると突然王様の前に悪い魔女が現れて、
「私の耳は猫のようによく聞こえるんだよ」
「お前もそうしてやろう」
と、王様の耳を猫の耳に変えてしまいました。
※ イメージ図。
画像のおじさんはインテルの最高技術責任者(当時)だそうだ。
それ以来、良い噂も悪い噂も、
王様の耳にはよ~く聞こえてしまいます。
特に今までは聞こえてこなかった
自分への悪い噂が、王様の心に堪えます。
段々と王様は怒りっぽくなり、
良い王様だった頃の面影もなくなっていってしまいます。
自分への良い噂が聞こえることは減り、
自分への悪い噂ばかり聞こえてくるので、
さらに状態は悪化。
国も荒れ果てるばかりです。
そんな中、国に良い魔法使いが訪れます。
相談を受けた良い魔法使いは王様を見て
「悪い魔女の魔法は強力で私にはどうすることもできません」
「しかし、『悪い』を『良い』へ変えることはできるでしょう」
と言って、王様に魔法を掛けました。
すると、猫耳はそのままに、
立派な鬚と、立派な毛皮のお顔になりました。
威厳があり、なおかつかわいい猫顔の王様の誕生です。
※ イメージ図。
髭ははっきり写ってないが、猫耳と立派な毛皮の王様。
しばらくすると、よく聞こえる王様の猫の耳にも、
悪い噂は聞こえなくなり、良い噂ばかりが聞こえてくるように。
王様の機嫌は良くなり、元の良い王様に戻りました。
悪い魔女も
「悪い魔法も良い魔法になるんだねぇ」
と感心し、
以来、良い王様の猫耳には悪い魔女の噂も聞こえなくなりましたとさ。
めでたしめでたし。
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