黙っていても
サラが、何やら訴えている。
サラ 「めいたんていには きめぜりふが ひつようなの」
真剣な面持ち&上目使いで見つめられると、
何か要求があるのでは、と勘繰ってしまう。
手前には、折りたたんだタオル地のマット。
そこにおててを突いて、ようやく背中がフラットっぽい。
でもなぁ、体格は、同居人を見詰めても、直らんぞ。
サ 「ポーズでも いいんだけどな」
下を見るには、台か何かあった方がいいかもしれないが、
3段ケージの一番上は、狭い。
ケージの枠に、おててをかければ、背伸び立ちはできるぞ。
サ 「そうだ 」
窓の外は、ベランダ。
柵ではなくて、コンクリの塀で囲まれた空間なので、
3段ケージの上から覗いても、
外の景色は、空と、電線と、よその屋根と、そのコンクリの塀しか見えない。
すまん、サラ、同居人にはこの状況はどうにもできないのだよ。
ケージごとベランダに出すという裏技があるが、
それはいろいろまずいだろ。
サ 「ようぎしゃは、はなちゅぅ で おいつめる とか」
甘えられても、無理だ。
そもそも、ベランダにだって出たことはないだろ。
サ 「するどい おはな の じょうほうしゅうしゅうのうりょくと・・」
サ 「はいいろの ちいさなのうさいぼうが ひきだしたすいろんで・・」
サ 「はんにんを ろんぱ するの」
わかった、わかった。
そんなに押し寄られたら、「わかった」以外言えないじゃないか。
ベランダには出せないが、
何故出たいのかは聞いてやる。
ベランダに出なくても解決するのであれば、いいのだろう。
サ 「う~ん、ふざけてるようにみえるのは、まずいわね」
「こ~いう~ しんけんなひょうじょうで おいつめるほうが いんしょうはいいかな」
おぉ、一転して真剣な表情。
これは、よほどのことがあるのか。
ほれ、いうてみぃ。
サ 「(いっそ、ねてるあいだに かいけつしたら、らくなのに・・・)」
む~、こんどはだんまりか。
それでは、いったい何をしてほしいのやら。
はっ !!
同居人に甲斐性がないから、外も見れない、と言いたいのか。
面と向かって言わないのは、ありがたい気遣いだが、
反論できんなぁ。
その分、おもちゃとか、ごはんとか、
いろいろお世話してるじゃないか。
機嫌直して、くれないかぁ。
サ 「(あくやくって、こっちがだまってても、かってにしゃべってくれるわよね・・・)」
サラ 「めいたんていには きめぜりふが ひつようなの」
真剣な面持ち&上目使いで見つめられると、
何か要求があるのでは、と勘繰ってしまう。
手前には、折りたたんだタオル地のマット。
そこにおててを突いて、ようやく背中がフラットっぽい。
でもなぁ、体格は、同居人を見詰めても、直らんぞ。
サ 「ポーズでも いいんだけどな」
下を見るには、台か何かあった方がいいかもしれないが、
3段ケージの一番上は、狭い。
ケージの枠に、おててをかければ、背伸び立ちはできるぞ。
サ 「そうだ 」
窓の外は、ベランダ。
柵ではなくて、コンクリの塀で囲まれた空間なので、
3段ケージの上から覗いても、
外の景色は、空と、電線と、よその屋根と、そのコンクリの塀しか見えない。
すまん、サラ、同居人にはこの状況はどうにもできないのだよ。
ケージごとベランダに出すという裏技があるが、
それはいろいろまずいだろ。
サ 「ようぎしゃは、はなちゅぅ で おいつめる とか」
甘えられても、無理だ。
そもそも、ベランダにだって出たことはないだろ。
サ 「するどい おはな の じょうほうしゅうしゅうのうりょくと・・」
サ 「はいいろの ちいさなのうさいぼうが ひきだしたすいろんで・・」
サ 「はんにんを ろんぱ するの」
わかった、わかった。
そんなに押し寄られたら、「わかった」以外言えないじゃないか。
ベランダには出せないが、
何故出たいのかは聞いてやる。
ベランダに出なくても解決するのであれば、いいのだろう。
サ 「う~ん、ふざけてるようにみえるのは、まずいわね」
「こ~いう~ しんけんなひょうじょうで おいつめるほうが いんしょうはいいかな」
おぉ、一転して真剣な表情。
これは、よほどのことがあるのか。
ほれ、いうてみぃ。
サ 「(いっそ、ねてるあいだに かいけつしたら、らくなのに・・・)」
む~、こんどはだんまりか。
それでは、いったい何をしてほしいのやら。
はっ !!
同居人に甲斐性がないから、外も見れない、と言いたいのか。
面と向かって言わないのは、ありがたい気遣いだが、
反論できんなぁ。
その分、おもちゃとか、ごはんとか、
いろいろお世話してるじゃないか。
機嫌直して、くれないかぁ。
サ 「(あくやくって、こっちがだまってても、かってにしゃべってくれるわよね・・・)」
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